ベラドンナアート展の反省会ー画材・額装は早めに準備しよう

油断していた理由

 
 ベラドンナアートには黄金背景技法の作品を出展しようと考えていました。モチーフは何するか?いくつか候補はあったのですが、すでに一度描いた下絵でもう一度描くのがいいと思っていました。その経緯は・・・

 上の写真の絵は、今年の2月あたりに描いた絵でした。蓮が綻んでいく様を描いており、花はとても気に入っていたのです。金箔との相性もとてもいいです。ただ、これはサイズ感が全体的に微妙だと感じました。ちょっと、蓮の首が詰まっているように見えませんか?ここは惜しいポイントで、NACには別の作品を出展しました。SM号しばりのジャパネスクカラーもありましたが、こちらの作品は0号なので、条件から外れて、出典ならず。それなら、もう一度縦長のパネルで、蓮のスッとした雰囲気と共に、描き直したいと思っていました。

 黄金背景技法で絵を作成する前に、大抵、スケッチブックで何回か描いている場合が多いです。金箔の代わりに金箔風の銀箔や真鍮箔を用いて、同じ下絵で練習します。色合いや全体のバランスなどみて、さらにスケッチブックで練習したり、メモをとったりしてから、これならいけるかな?という段階で、黄金背景技法に持ち込みます。なので、私は3月段階では、もう同じ下絵で、3回くらいは蓮の絵を描いており、どの絵の具、その画材を持ちるのか、自分なりのポイントやコツはすでに知っている状態でした。なので、パネルに伝統ジェッソを塗って、金箔をおしさえすればいつでも描けるという計算(?)がありました。

 NACのグループ展は3月の上旬に終わり、ベラドンナ・アート展の搬出まで1ヶ月あるし、大きな作品ではないという気の緩み(今回は金箔をおす面積の方が広くて、実質的に描く部分は比較的狭いのです。)や年度末の疲れもありました。


画材が来ない!

 

 ただ、予想外だったのが、シナベニヤのパネルが来ない!3月だったので、イラン攻撃の影響かと思いきや、どうやら世界的なウッドショック(木材の不足)が原因だったよう。

 パネルの材質はいろいろありますが、ラワンベニヤ材は店頭販売されていますが、シナベニヤ材
は店頭販売でもサイズが非常に限られています。ラワンベニヤ材はアクが出やすいと言われており、パネルに直接絵を描くなら、シナベニヤ材一択です。

 なので、シナベニヤ材のパネルはどうしても通販で購入しなければいけません。それなのに、なんとアマゾン注文だと2週間以上もかかり、あわてて世界堂で注文すると5日くらいできました。(世界堂の通販だと、発注のタイミングにもよりますが、通常は翌日には配達されます。すごい!)

 ただ、ベラドンナ・アート展に初出展であったため見落としていたのですが、3月下旬に題名やサイズなどの細かい情報と画像を主催者側に提出しなけらばならなかったのです。作品情報提出自体は把握していたのですが、この時の提出画像が画集になることまでは把握しておらず!しかたないので、練習用に紙に描いた画像を送ったのです。

 まあ、嘘ではないのです。同じ下絵を使っていますし。ただ、紙に金箔風の銀箔を使っているので、作品の物質的な雰囲気はそこまで

でていないなあ・・・。この作品では、朝日に見立てた金箔に花開く直前の蓮が黄金の光に透けている雰囲気を出したかったのに!石膏の上に下塗りをして、金箔をおして磨く。朝日に見立てたこの輝きこそが、この作品の影の主役なのに!!全ては自業自得です。本当にここは大きな反省点です。

額装が間に合わない!

 



 世界堂さんのお陰で、かなりギリギリのタイミングでM3号のシナベニヤのパネルが届き、そこから伝統ジェッソつくってをぬり重ねて整えて、純金箔をおして、絵を仕上げました。アクリル画については、同じ下絵でもう何度も描いているので、そこは計算できたのです。予想どおりというか、予想以上の仕上がりです。(回数重ねているのである意味当たり前ですが。)

 しかし、新たな難題が!「ああ!!もう額装が間に合わない!」一つの解決策としては、世界堂に駆け込むことです。19時までにお支払いまで漕ぎつければ、別料金で当日に額装までしてくれます。でもね、それには作品の完成形をもっていかねば。間に合うかどうか心配しながら、作成するのは避けたい。他の解決策はないか?手持ちの額でなんとかする方法もあるかも!ということで、伝統ジェッソの乾き待ちをしている間、過去のNACのグループ展で出展した額装をいつくか探しました。ボックス額なら多少、サイズ違いでも問題ないし、今回はパネルの側面にも金箔おす予定だし、これなら何とかなりそう。目処がたった!

 そこから、youyube動画などでボックス額の装丁の仕方を検索し、(前回は世界堂で有料で装丁していただきました。)とりあえず、これで準備は万端かもと一安心。そこで、転写、箔おし、磨き、絵を描くことに気持ちよく没頭しました。絵の仕上がりは上々で、これなら素敵な展示になること間違いなし。と思って、意気揚々と額装に取り組むとになるのですが・・・。

 しかし、前回、額装を世界堂さんにやってもらったので、どう額装されているのか、よく分かっていなかったのです。とうとう、搬入の前日の夜に、ここでは書けないような方法(!!)で、ボックス額から前の絵を外し、幸いにも釘も綺麗にとれたので、それの釘を再利用しました。家にあるとあるもので、釘を打ちましたが、これがこれがものすごい音。夜の21時前後だったので、もう今夜だけ許して!と願うような気持ちで、カンカンやりました。正味2.3分だったので、近くのお部屋からクレームが来ることもなく、ああ、私って夏休みの宿題ギリギリになるタイプじゃなかったのに、なぜこんなことに?って思ったり。

 もう、一人で直前までバタバタ足掻きました。ここは経験値のつくなさでもあり、計算外のことでした。絵を描くことに慣れてきたところですけど、公募展などの展示会に出展するときには別の経験やスキルも大切だとつくづく実感しました。

 今回の教訓、とにかく、画材ははやめに発注すべし!邪魔な在庫がある方がないよりもずっといいです。そして、展示の際はちゃんと額装も考えること!!本当に今回これを痛感する出来事でした。

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