
はじめに
絵を描きたいけれども、なかなか踏み出せない。そんな方に向けて、私自身の経験から、絵画教室にで絵を習うことをおすすめしています。今回の記事では、オーソドックスなリアル教室のメリット・デメリットをまとめてみました。
リアル教室のメリットはなんといっても先生がいることだと思います。他にもいろんなメリットがありまし、意外なデメリットも隠れています。私の経験からお話ししたいと思います。
時間と場所の制約

リアル教室の最大のデメリットは場所に制約があることです。自分の通える範囲に絵画教室がないろ、そもそも選択肢がない。または、長時間かけて絵画教室に通うことになり、定期的な取り組みが難しくなる可能性もあります。
一方で、リアル教室のいいところは、場所や気分を変えらることです。私は潔癖症ではありませんが、画材を使いなれないがために、家具やテーブルを汚すのが嫌だなあという気持ちがありました。その点、絵画教室ならスペースも十分あるし、あまり気を使わなくてもいいので、ストレスフリーで描ける環境というのはとてもありがたかったです。
また、リアル教室では、筆・鉛筆・絵の具・紙などの消耗品は自分で準備しますが、イーゼル、(デッサンやるのなら)モチーフ、デッサン用の鉛筆削りなどなど、特殊な画材が揃っている場合が多いです。その点、考えると場所の制約があったとしても、初心者にとってはメリットの方が大きいと感じます。
また、リアル教室だと(タイプによってはオンライン教室でも)、時間の制約はあるかと思いますが、これはこれから絵を描き始める人にとっては、メリットだと感じます。人間、新しい習慣を作るのは意外と難しいです。絵は描きたいけれでども、心理的ハードルが高い人にとっては、なおのこと、絵を描くのは楽しいことなのに、始めにくく、習慣化というとなおことです。
また、大人の皆さん、お勤めされている方もそうでない方も何かと忙しく、あらかじめ時間を確保しないと、趣味の時間なんてどこかへ行ってしまいます。その意味でも、リアル教室の時間と場所の制約は大人初心者の方にとっては、むしろメリットの方が大きいと、個人的には思います。
先生の存在

隣に先生がいる環境がある。これは初心者の方にとっては(先生との相性、感性などがあっていれば)とても心強く、スムーズに進みやすいです。これこそがリアル教室の最大のメリットです。
多くのリアル教室では、課題(お手本)と自由課題(自分で下絵など準備)が選べて、各自その課題に取り組み、先生は机間巡視しながら、適時、アドバイスを貰う、または、自分から手を挙げて、先生を呼ぶこともできます。そもそも、専門的な教育を受けていないと、画材の選び方からつまずきまし、使ったことのない画材を使う場面も多々あります。
例えば、紙をパネルに水張りするとか、パネルにジェッソを塗って下処理するとか、鉛筆を削るのも専用のもので削ったり、ナイフで削ったり、マスキングフィルムを使う場合はデザインカッターを使ったり・・・・。そんなところから始めるの?その道具は何?どうやって使ったらいいの?コツは?絵を描く前からプチパニックです。そういう時に、こうすればいいですよ、とか簡単コツをその場で教えて頂けるのは力強く、つまづきを回避できます。
私は普段、アクリル画で絵を描いていますが、アクリル絵の具で筆を使って描く前に、下絵の準備からパネル、紙の下処理、マスクングフィルムやデザインカッター使ったりします。また、目的によって、さまざまな樹類のメディウムを絵の具に混ぜて、使ったりします。霧吹き、紙やすり、綿棒、スポンジなども必要に応じて使います。
基本的には、筆を使って絵の具で描くのですが、いろんな小道具やちょっとした処理をすることで、仕上がりの印象がとても変わってきます。こういった小道具やコツは知っているか、知っていないかで、結構な差になる部分です。
こういったものの扱いから、下絵などを観察するポイント、展覧会への出展情報、最新の画材情報など周辺情報を先生との何気ないやり取りから得られます。また、初めて使う画材が多い中で、扱い方をすぐに聞ける、絵が変になってしまったけど、大丈夫?とすぐにその場で解決するというのは、初心者にとっては、もう、メリットしかありません。
私が経験した唯一のデメリットは、先生都合で講座が解散してしまうことです。先生のご指導もいいし、生徒さん達もいい雰囲気であったとしても、こういうことが生じます。それは先生も人間なので仕方ありません。また、コロナ禍などの社会状況に左右されやすいのもリアル教室のデメリットかな?とは思います。
絵描き友達

リアル教室だと、毎週通う度に、ほぼほぼ同じ生徒さん達と顔を合わせます。絵描き友達ができやすい環境です。人によってメリットにもデメリットにもなります。私が通っていたリアル教室では、社会人からリタイア組まで年齢層が広く、また、デザイン・アート関連でお仕事されている方もいました。大人から始めてもこんなに上手になるんだ!という人から、やっぱりプロですね~。という方もいて、いろんな立場、年齢で、絵を描いている人を見るのは励みにもなり、こうやってやるんだ!という参考にもなりました。
ここはやはりリアル教室に通う価値であると思います。
また、大人初心者の人が、どういうスタンスで絵を描くのか?というモデルケースを見るのは面白かったです。忙しい時間をぬって、趣味の時間は驚きの集中力を見せる人、毎年、公募展に出展のために楽しみで絵を描く人、入選目的でひたすら技術を磨く人、大人から始めて生徒さんを持つ講師までなった人、デジタルでザイン系のお仕事しているけど、趣味も兼ねてあえてアナログで絵を描く人と、とても勉強になりました。
デメリットとしては、一人で黙々と絵を描きたい。というタイプには、こういった雰囲気は好きではないかもしれません。また、絵を描くよりも、お友達と会いにくるという方もたまにはいたので、少し煩わしく感じたこともありました。
個人的な経験から、私はそもそも人に自分の絵を見らるのもイヤと思っていたので、当初は他の生徒さんの存在を少し不安に感じました。実際には、わざわざ時間を割いて、絵画教室に通う方々は、穏やかで余裕がある雰囲気だったり、物静かで自分の絵に対して謙虚な方も多いので、意外と居心地はとても良かったです。
また、時間の前後に絵について、ちょっとお話ししたり、展覧会のお誘いを受けることもあり、今でも楽しい思い出です。私の経験では、メリットの方がはるかに大きかったです。
まとめ

今回は、大人初心者が絵を学ぶ上で、リアル教室のメリットとデメリットをまとめました。場所や時間の制約があると、講座選択の幅が狭まりますが、専門的に絵を学んだことがない方なら、メリットは大きいと個人的に感じます。
初心者にとっては、使い慣れない画材やコツが多く、それができるだけで、絵の雰囲気が垢抜けたりします。そういったことについて、すぐに聞ける先生がいるのは、とても心強く、上達もスムーズです。
また、リアルの場合、先生がずっと講座をやっているわけではないので、これはいいかも?と思う講座があったら、大人初心者の方は、短期間でも通ってみるのをおすすめします。

先生との相性が合えば、リアル教室は上達の近道になるし、いろんな情報が入ってくるよ✨とってもオススメです!!








でも、予想外のデメリットもあったよ!!